AWS-SAA合格への道: 効率的な勉強方法と必要時間の全て
閲覧いただきありがとうございます!"さいとう"と申します。わたしは異業種・未経験からIT業界に転職し、現在インフラエンジニアとしてクラウド環境の設計や構築・運用の支援を行っています。
Amazon Web Services (AWS)の認定資格がIT業界で高く評価されていることは、もはや公然の秘密です。
最新の「Top 8 IT certifications in demand today」においても、その価値が再確認されたばかりですよね。AWS認定は、現代のIT専門家にとってキャリアアップの鍵となる可能性を秘めています。
この度、AWSが提供する12の認定資格の中から、わたしは「AWS Certified Solutions Architect – Associate」に挑戦し、一発で合格することができました。
この資格を手にすることで、社内での地位向上、求職活動の際の競争力強化など、数多くのメリットが期待できます。特に、インフラエンジニアを目指す求職者には必須の認定と言えるでしょう。
本記事では、私がAWS-SAA認定を取得するために実践した具体的な勉強方法や、費やした時間、そして受験した感想をご紹介します。
【本記事は次のようなあなたにおすすめです】
- AWS-SAAの難易度に興味がある方
- 効率的なAWS-SAAの勉強方法を探している方
- AWS-SAA認定の受験が自分の転職活動にどのような影響をもたらすかを知りたい方
↓【PR】まずは現状のレベルを確認しましょう
AWS-SAAに合格する方法を伝授
勉強方法などを紹介する前に、わたしの受験結果をお伝えします。
一発で合格することができました。
私が受験をしてみて感じたことを、さきにみなさんに3つ伝えておきますね。
- インプット(教科書&動画)とアウトプット(問題集)をバランスよくこなそう
- 問題集は3周以上こなしましょう
- 試験中に休憩をとりましょう
AWS-SAAとは?受験料は?
まずは「AWS Certified Solutions Architect – Associate」の概要を紹介いたします。
- レベル: Associate
- 時間: 試験完了までに 130 分
- コスト: 20,000 円 ※
- フォーマット: 65 個の質問 (複数選択または複数応答のいずれか)。
- 対象言語:英語、フランス語 (フランス)、ドイツ語、イタリア語、日本語、韓国語、ポルトガル語 (ブラジル)、簡体字中国語、スペイン語 (ラテンアメリカ)、スペイン語 (スペイン) および、繁体字中国語。
- 受験対象者: AWS のサービスを使用するクラウドソリューション設計の実務経験が 1 年以上必要です。
さらに詳しく知りたい方はこちらから
※受験料に関して、変更予定のお知らせがあります。
Associate(アソシエイト)レベルとは
AWS認定はFOUNDATIONAL・ASSOCIATE・PROFESSIONAL・SPECIALTYの4つのレベルに分かれています。
「AWS Certified Solutions Architect – Associate」はアソシエイトレベルですが、Associate(アソシエイト)レベルとはどれくらいのレベルを求められているのでしょうか。
AWS の知識とスキルを証明し、AWS クラウドのプロフェッショナルとしての信頼性を構築するロールベースの認定です。クラウドおよび/または豊富なオンプレミスでの IT 経験があることが望ましいです。
AWS公式Webサイトより
推奨される経験については、以下の通りです。
- 現在のビジネス要件と将来予測されるニーズを満たすように AWS のサービスを組み込んだソリューションを設計する
- 安全性、耐障害性、高パフォーマンス、コスト最適化を実現したアーキテクチャを設計する
- 既存のソリューションをレビューし、改善点を判断する
AWS-SAAの難易度は?
AWS Certified Solutions Architect – Associate は、幅広い AWS のサービスにわたる AWS テクノロジーに関する知識とスキルが試されます。
また、コストとパフォーマンスが最適化されたソリューションの設計にあり、AWS Well-Architected フレームワークに関する深い理解も必要です。
ほかのIT資格と比較しながら、みていきましょう。
AWS-SAAの難易度
AWS-SAAの難易度は、クラウドコンピューティングの基本的な理解から始まり、AWSの広範なサービスとアーキテクチャ設計のベストプラクティスに関する深い知識までを要求するため、中級レベルのIT資格と考えられます。
他のIT資格と比較して、特にクラウドサービスに特化している点が特徴です。
資格の種類によっては、特定の領域(ネットワーク、セキュリティ、特定のクラウドプラットフォームなど)に焦点を当てた知識が必要になるため、直接的な比較は難しいですが、
AWS-SAAはクラウドアーキテクチャに関しては比較的要求レベルが高い資格と言えます。
他のIT資格との比較
- CCNA(Cisco Certified Network Associate)
CCNAはネットワークの基本から中級レベルの知識を認定する資格で、特にCiscoの機器を使用したネットワーク設計、実装、管理、トラブルシューティングに重点を置いています。
AWS-SAAはクラウドサービスに特化しているため、ネットワークの専門知識だけでなく、クラウドアーキテクチャの設計に関する知識も必要です。CCNAと比較すると、AWS-SAAはクラウドコンピューティングの概念とAWSの広範なサービスに関する深い理解を要求します。 - Microsoft Certified: Azure Fundamentals
Azure Fundamentalsは、MicrosoftのクラウドサービスであるAzureの基本的な理解を証明する資格です。この資格とAWS-SAAは同じクラウド領域に属していますが、それぞれが異なるクラウドプラットフォーム(AWS vs Azure)に焦点を当てています。
難易度は似ていますが、特定のクラウドプラットフォームの知識と経験が決定的な要素になります。
他のIT資格と比較してみると、AWS-SAAはクラウドアーキテクチャに特化した深い知識を必要とするため、特定の分野(例えばネットワークやセキュリティ)に特化した資格よりも広範囲の知識が問われます。
エンジニア未経験の方がSAAに挑戦する場合、範囲の広さに戸惑われることが多いかもしれません。
しかし、AWS-SAAを取得することで、AWSクラウドの幅広いサービスとアーキテクチャ設計の原則に対する実践的な理解を証明することができます。
そして、転職活動において、AWS-SAAを保有していることが強力な武器となるのです。
AWS-SAAの合格率は?
AWS Certified Solutions Architect – Associate (AWS-SAA) の合格率に関する公式な統計は、Amazon Web Services (AWS) からは一般に公表されていません。
AWS-SAA合格のための勉強方法・勉強時間
私はAWS-SAA試験に挑み、3週間ちょっとの勉強期間で一発で合格することができました。合格へ向けてどのようなアプローチを取ったのか、ここに共有します。
筆者の背景
まずは、私がAWS-SAAを受験したときの状況を紹介します。
【わたしの当時の状況】
AWSの実務経験: AWSを触ったことなし
保有AWS認定: CLF
わたしは転職活動の武器として、AWS-SAA取得を目指していました。前職は非ITでしたので、AWSなにそれ?という状況でした。
保有資格にCLFとありますが、AWS-SAA取得前に試験に慣れておいたほうがいいというアドバイスを受け、試しに受験してみたものです。CLFに関しても、のちほど少しだけお話しします。
AWS-SAA合格までの勉強時間
AWS-SAAは、実務経験が豊富でも、試験の問題形式に慣れていないと時間内に完了できないことがあります。重要なのは、学習時間をしっかりと取り、長文問題への対応能力を高めることです。
私がAWS-SAAの受験に向けて投じた学習時間は以下の通りです。
- 学習時間:合計90時間
- 学習期間:23日間
勉強時間はあくまで目安です。次にお話しする勉強方法を確実にこなすことが重要なので、計画をたててコツコツやっていきましょう。
AWS-SAA合格のための勉強方法
今から紹介する勉強方法は、未経験からIT業界に転職する人向けの勉強方法です。IT知識がなく、いきなりAWSクラウドの試験に臨むのは危険です。
いくつかステップを踏んで、試験に臨んでほしいです。勉強方法はステップ1からステップ3の順になっていて、AWSについて全く知らない方はステップ1から確実に実施していきましょう。
■ステップ1:AWS-SAA学習を始める前に
AWS-SAAの試験勉強を始める前に、見てほしい動画があります。時間がある方は、以下のウェビナーと動画を見てください。
●1.AWSome Day Online Conference
「AWSome Day Online Conference」は不定期開催なので、「AWSome Day Online Conference Ondemand」にご登録いただき、ご視聴ください。わたしはこのウェビナーで人生が変わりました。
・AWSome Day Online Conference
●2. Cloud for Beginners
「1 AWSome Day Online Conference」の動画を視聴しましたら、AWSがどういったサービスなのかがわかったかと思います。つぎの「Cloud for Beginners」でAWSで利用されているサービスがどう利用できるのかを学んでください。動画なので、頭に残りやすく、複数のパートにわかれているので隙間時間に見ていきましょう。
・Cloud for Beginners
●3 . はじめに押さえておきたい!初学者向け AWS キーワード Top 10」
さいごに、YoutubeにあるAWSの公式チャンネルの動画です。「はじめに押さえておきたい!初学者向け AWS キーワード Top 10」はこれまで見てきたウェビナーで、初心者が覚えていてほしい用語をまとめてくれています。
「AWS-SAA学習を始める前に」で紹介した3つのウェビナーや動画に関しては、
IT知識やAWSの知識がない方は絶対に見てください。
AWSが提供する各種サービスは200以上あり、のちほど紹介する教材や問題集だけではイメージがわきません。また、AWSが提供している初心者向けのウェビナーは、説明がとても丁寧です。ぜひ活用しましょう。
■ステップ2:AWS-SAAおすすめ教材を通読
AWSの人気とともに、AWS-SAAに関する教材が増えてきています。その中でも私のおすすめは次の書籍です。
AWS-SAAに合格するためには、広範囲な知識と"AWS Well-Architectedフレームワーク"の理解が必須です。
「徹底攻略「徹底攻略 AWS認定 ソリューションアーキテクト − アソシエイト教科書 第3版」はAWSに関する重要なポイントが無駄なくまとめられています。1周通読するだけで充分ですので、ぜひ読んでみてください。
■ステップ3:AWSおすすめ問題集を周回
AWSのウェビナーを見て、SAAの参考書を読んでインプットしたら、さいごに問題集でアウトプットしていきましょう。AWS-SAAに合格するためだけではなく、今後のITエンジニアとしてのキャリアにも役立つはずです。
わたしのおすすめの問題集は、つぎの問題集です。
・CloudTech|AWS初学者を導く体系的な動画学習問題集
AWS-SAAの問題集に関して、
“CloudTech"の右に出るものはありません。
この問題集だけを愚直に解きましょう。CloudTechが提供する動画学習問題集は、AWS-SAAの問題が200問以上用意され、どれもがAWSを利用するうえで必要な知識が問われる問題です。用意されている問題すべてを必ず解きましょう。
しかし、用意されている問題をただやるだけではダメです。わたしは問題集を1問目から200問目までただ解くわけではなく、つぎの方法を採用して取り組みました。
問題集を効率よくこなす、具体的な方法を紹介します。
おすすめの方法は、
最初に10問を解き、その後もう一度同じ10問を解くという方法です。
つまり、日々新しい問題10問に挑戦し、翌日はその10問を復習した後、さらに新しい問題10問を解くセットをこなすというサイクルを続けました。
200問全てに取り組み終えたら、1から100、101から200という区切りで、各セクションを再度一周し、特に間違えた問題をメモしておきました。
そして、200問からランダムに選ばれる模擬テスト65問を2回実施し、ここでも間違った問題をメモしました。試験の前日や当日には、最近間違えた問題を再度解き直しました。
重要なのは、単に答えを暗記するのではなく、AWSのアーキテクチャを深く理解することです。単に問題の答えを記憶している人と、アーキテクチャを理解している人の間に大きな差が生まれます。AWSのベストプラクティスを身につけ、応用力を養いましょう。
↓【PR】お金をあまりかけたくない人にオススメ
AWS-SAA認定試験の感想
AWS Certified Solutions Architect – Associateの受験体験をシェアします。
・テストセンターなにそれ?
わたしはAWSの認定を受けるまで、テストセンターという存在を知りませんでした。AWS認定の場合、自己証明のための顔写真付き身分証が2点必要だったり、受験中はトイレに行けなったり、と試験以外で戸惑う部分が多いです。SAA受験前にグレードが一つ下のCLFで試験慣れしておくのも手かもしれません。
・問題文が日本語としておかしい場合があり、何を問われているかわからない点
受験前に公式の模擬試験を受けておくことをおすすめします。試験関連書籍や関連サイトで提供されている模擬問題は日本語がきれいに整えられています。しかし、実際の問題は英語を日本語に翻訳したような問題分が出てくるため、たまに文章がおかしい問題が出てきます。受験当日に驚かないように、AWS-CLFの模擬問題でもいいので解いておきましょう。
AWS-SAAの価値について
AWS-SAA認定を「意味がない」と捉える人は、その資格を活かす環境にいないか、資格を活用する方法を知らない可能性があります。しかし、正しい環境と適切な活用法があれば、この認定は非常に価値があると言えます。
まとめ
AWS認定資格は、IT業界だけでなく、さまざまな職種でその価値を認識され始めています。技術者だけでなく、営業や事務職など、多岐にわたる分野のプロフェッショナルがAWS認定を目指しています。
この記事が、AWS Certified Solutions Architect – Associateの試験に挑むあなたの助けとなり、合格への一歩を踏み出す勇気を与えることを願っています
↓インフラエンジニアとしての価値を上げる資格は他にもあります!
参考サイトリンク:AWS認定
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません