未経験・異業種からインフラエンジニアへのキャリアチェンジ成功の秘訣

Career,インフラエンジニアへの道

キャリアチェンジアイキャッチ
ブログ運営者
さいとう

閲覧いただきありがとうございます!"さいとう"と申します。わたしは異業種・未経験からIT業界に転職し、現在インフラエンジニアとしてクラウド環境の設計や構築・運用の支援を行っています。


わたしは2022年に異業種・未経験からインフラエンジニアに転職しました。前職は生鮮スーパーの店長をしていて、パソコンスキルといえばWord・Excel・PowerPointが使えるくらいでした。


この記事では、サーバ?ネットワーク?なにそれ?なわたしが、どのようにしてインフラエンジニアになることができたのか紹介します。

この記事はこんな人に読んでほしい

・収入UPのためにITエンジニアへの転職を目指している人
・ITエンジニアへの転職活動がうまくいっていない人
・年収が300万円以下の人


インフラエンジニアにキャリアチェンジ

はじめに

わたしは30代で異業種・未経験にもかかわらず、ITエンジニアに転職することに成功しました。ITエンジニアという職の中でも、ITサービスにおけるサーバやネットワーク、セキュリティなどのシステム基盤にかかわる、インフラエンジニアという職に就いたのです。


インフラエンジニアとは、ITサービスの基盤システムを設計、開発す、運用、保守するエンジニアのことです。以前までは物理機器の設置や組み立て、配線をし、OSやミドルウェアのインストール、ストレージ(記憶装置)やネットワークを設定するのが主な業務でした。現在はクラウドサービスが増えてきて、物理機器に触ることなく、仮想空間上に基盤システムを構築できるようになりました。そのため、インフラエンジニアでもリモートワークが可能です。


わたしは異業種・未経験の人がITエンジニア転職するなら、


インフラエンジニアがオススメ、と考えます



なぜなら他のITエンジニアより技術を習熟するまでの時間が短いからです。しかし、短いとはいえ、簡単ではありません。覚えなければいけない範囲は広く、クラウドサービスの台頭で複雑になってきています。それでもわたしは、異業種・未経験の人にはインフラエンジニアへの転職を勧めます。

インフラエンジニアになるために必要なスキルと知識

キャリアチェンジヘッダー3

インフラエンジニアになるために必要な基本的なスキルと知識について解説します。


インフラエンジニアには学ぶべき領域が、主に5つあります。

  • OS
  • ネットワーク
  • ストレージ
  • データベース
  • セキュリティ


上記5つの領域はインフラエンジニア、特にクラウドサービスをメインに扱うインフラエンジニアには必須の知識です。しかし、どの領域も学ぶべきことが膨大で、転職のためにいざ学ぼうとすると挫折するかもしれません。優先順位をつけて、転職時に最低限覚えておくべきことだけに集中して学んでください。


そして、5つの中でまず学ぶべきは、OSです


特にLinuxの勉強は必ずしておきましょう。わたしが最初に参加した現場では、Linuxを利用したサーバを運用していました。OSの知識がない人には作業が割り振られません。経験がつめず、成果もあげられないので、3カ月後にはプロジェクトを退場させられるかもしません。まずはOSの勉強をしましょう。

学習リソースと自己学習の方法

キャリアチェンジヘッダー2

わたしは独学でインフラエンジニアに転職しました。学習時に利用した教材や、取得した資格について紹介します。「2. インフラエンジニアになるための必要なスキルと知識」でまずはOSの勉強をとお伝えしましたので、Linuxの教材を紹介します。また、転職を見据えて、武器となる資格を2つ紹介させてください。


まずはLinuxを理解するための教材を一つ紹介します。


■おすすめ書籍: 新しいLinuxの教科書 SBクリエイティブ

キャリアチェンジおすすめ書籍


Linuxを勉強するなら、まずは「新しいLinuxの教科書」を読んでください。「新しいLinuxの教科書」にはLinuxを理解するための基礎知識と、実務で役立つ操作方法が漏れなく収まっています。この一冊を3周するだけで、基礎知識は習得したと言っていいです。ぜひ「新しいLinuxの教科書」から始めましょう。




つぎに紹介するのが、資格です。先述した書籍をやっただけでは、採用担当者にあなたが身に付けたスキルは伝わりません。身に付けたスキルを形として見える化して、対外的に証明できるのが資格です。そして、Linuxに関する資格が「LPIC」です。


■おすすめ資格: LPIC Level 1

キャリアチェンジLPICトップページ


LPICは、「Linux Professional Institute Certification」の略で、Linuxの知識とスキルを証明するための国際的な認定資格です。Linux Professional Institute (LPI) によって提供されており、Linuxシステム管理者やエンジニアを対象としています。この認定プログラムは、Linuxの基礎知識から高度な管理スキルまでをカバーし、異なるレベルの認定資格があります。


わたしは以前にLPICの初級レベルである「LPIC Level 1」を取得しており、勉強方法や合格までにかかった時間をまとめています。ぜひ確認してみてください。





もう一つ紹介したい資格が、AWS認定資格です。


■おすすめ資格: AWS認定資格

キャリアチェンジAWSトップページ


AWS(Amazon Web Services)は、アマゾン・ドット・コムが提供するクラウドコンピューティングサービスの総称で、2006年にサービスを開始しました。AWSは、個人、企業、政府機関など幅広い顧客に対して、サーバー、ストレージ、データベース、ネットワーキング、ソフトウェア、分析、人工知能(AI)、さらには量子コンピューティングなど、多岐にわたるクラウドベースの製品とサービスを提供しています。


近年AWSを扱うインフラエンジニアの需要が高まっていて、わたしも最初のプロジェクトがAWSを利用したシステムに関するものでした。AWSにも認定資格が存在し、AWSクラウドプラットフォームに関する技術的知識とスキルを持つ個人を認定するためのものです。


あなたがもしインフラエンジニアになった場合、高確率でAWSに関わります


Linux×AWSで、インフラエンジニアの土俵に立ちましょう。


AWS認定資格でまず受けるべき資格は、「AWS Certified Solutions Architect – Associate」通称"SAA"です。AWS-SAAについても、勉強方法をまとめていますので確認してください。




転職活動の準備

キャリアチェンジヘッダー4

学習と資格の準備ができてきたら、転職活動の準備をしていきましょう。わたしは2022年9月にインフラエンジニアになりました。転職活動を開始したのが、2022年4月です。8月に内定がもらえたので、転職にかかった期間は4カ月間ですね。


異業種・未経験の人がIT業界に転職するために、わたしから3つのアドバイスを贈ります。

IT転職に成功したわたしから贈るアドバイス

  1. 妥協するな
  2. エンジニアがいない面接をする会社には行くな
  3. 希望を絶対に伝えろ


妥協するな

わたしはインフラエンジニアになるまでの4カ月間で、70社以上の会社に応募しました。初めて1カ月ほどで内定を出してくれた会社もありましたが、わたしが考えていたエンジニアという職とは違った会社でしたので辞退しました。あなたも転職活動を始めると、未経験でも採用してくれる会社がいくつかあることがわかるはずです。


しかし、話を聞いてみると、エンジニアとは名ばかりで、コールセンターやティッシュ配りの仕事から始めてエンジニアにステップアップ、という内容を伝えてくる会社があります。ITエンジニアに転職して何を実現したいのかによりますが、年収UPが目的なら最速でエンジニアになれる会社を選びましょう。さきほどのコールセンターを勧めてきた会社が提案してきた年収は、200万です。


しかし、なにもできないとしてもエンジニアになれば、スタートラインの年収は300万以上だと思います。そして、学習と実務を重ねれば、1年後には+100万円も夢ではありません。転職する際には、絶対に妥協しないようにしましょう。

面接時にエンジニアがいない面接をする会社には行くな

「面接時にエンジニアがいない面接をする会社には行くな」と言われても、ピンと来ないかもしれません。一次面接では人事担当者が人物評価をする会社は多数ありますが、最終面接までにエンジニアの方が一切出てこない会社に行くのはやめましょう。


色々と理由があるのですが、一番の理由はエンジニアが同席しない面接をする会社はあなたをエンジニアとして雇う気がないからです。


採用担当者は人事のプロで、会社にどれくらいインパクト与えてくれるかを見ます。エンジニアは一緒に働きたいかや、エンジニアとしての素養があるかを見ます。見るポイントが違うため、エンジニアがいない会社の面接ではエンジニアになりたいあなたと採用に不一致が出るでしょう。ぜひエンジニアの方が同席してくれる会社を選びましょう。

希望を絶対に伝えろ

あなたはITエンジニアになって、なにを実現したいですか。わたしには夢があって、その夢を達成する手段としてITエンジニアへの道を選びました。


例えば、収入アップを目的としているなら、面接時に希望の年収を伝えましょう。もしリモートワークがしたいなら、リモートワークが希望と伝えましょう。


なにもできないのに希望を言うのは、、、と思っていたら、いつまでたっても言えないです。


そして、あらかじめ言っておかないと、そもそも希望の年収が用意できる企業ではなかったり、リモートワークができる案件を用意できる企業でなかったりするかもしれません。


わたしは前職よりも上の収入を希望し、リモートワークも伝えました。たしかに入社時は前職と同額の年収で、半年間出社していました。しかし、半年後にはリモートワークができるプロジェクトに参加でき、1年半後には年収が+200万円です。もし、希望を伝えていなかったら、今の状況はなかったと思います。面接時には、「希望を絶対に伝え」てください

まとめ

キャリアチェンジヘッダー5

わたしは30代で異業種・未経験からITエンジニアに転職することができました。ITエンジニアになって、心の底から良かったと思っています。しかし、異業種・未経験からITエンジニアになることは簡単なことではありません。


今回の記事で述べたように、覚えなきゃいけいないことや採用されるための対策が必要ですし、運も必要です。それでもわたしは、ITエンジニアになることを勧めます。とくに今年収が低い、人生を変えたいと思っている人には目指してほしいです。もし、なにかお手伝いできることがありましたら連絡ください。


↓インフラエンジニアになるためのおすすめ資格ロードマップも見てください↓