基本情報技術者試験合格への道:私の勉強方法と時間の使い方

資格学習

基本技術者試験アイキャッチ画像
ブログ運営者
さいとう

閲覧いただきありがとうございます!"さいとう"と申します。わたしは異業種・未経験からIT業界に転職し、現在インフラエンジニアとしてクラウド環境の設計や構築・運用の支援を行っています。



2024年1月に基本情報技術者試験を受験し、およそ一カ月の勉強期間で一発合格することができました。

基本技術者試験合格点数


今回受験した「基本情報技術者試験」は"ITを活用したサービス、製品、システム及びソフトウェアを作る人材に必要な基本的知識・技能をもち、実践的な活用能力"が問われますので、“基本情報技術者試験の勉強をする"="ITの基礎知識を身に付ける"とほぼ同義な気がしました。


しかし、「基本情報技術者試験」は基本と名前がついていますが、なめてかかると落ちます


みなさんにも一発で合格してほしいので、私が実践した勉強方法や使用教材、費やした時間をご紹介いたします。

基本情報技術者試験の勉強方法

「基本情報技術者試験」に一発で合格した勉強方法を紹介していきます。「基本情報技術者試験」に合格するためには、"計画"と"使用教材"が重要です

計画の立て方

基本技術者試験勉強方法2

「基本情報技術者試験」は現在、テストセンターが空いていればいつでも受験可能です。便利な反面、いつでも受験できるので後回しにした結果、直前に一夜漬けをして落ちる方が多いです。


まずは余裕をもった計画を立てましょう


例としまして、わたしは1カ月後に設定しました。合格までに費やした時間は、平日2時間、休日も2時間のおよそ60時間です。


休日にたくさん勉強する方がいますが、一日に覚えられる量はおおよそ決まっていますので、休日にたくさんやるのではなく、毎日決まった勉強量をコツコツこなすようにしましょう

使用した教材

基本技術者試験勉強方法1

「基本情報技術者試験」合格において、計画の次に重要なのが使用する教材です。わたしは次の3つの教材を使用しました。

  1. 【令和6年度】 いちばんやさしい 基本情報技術者 絶対合格の教科書+出る順問題集
  2. 情報処理教科書 出るとこだけ!基本情報技術者[科目B]第4版
  3. 基本情報技術者過去問道場


1. 【令和6年度】 いちばんやさしい 基本情報技術者 絶対合格の教科書+出る順問題集

まずは科目A対策の教材を紹介します。


【令和6年度】 いちばんやさしい 基本情報技術者 絶対合格の教科書+出る順問題集」は科目Aで出題される範囲の中から、過去問で頻出している内容に焦点あてた参考書です。


これ一冊で無駄なく科目Aの勉強ができるのがオススメの理由です。


2. 情報処理教科書 出るとこだけ!基本情報技術者[科目B]第4版

こちらは科目B対策の教材です。


上記の「【令和6年度】 いちばんやさしい 基本情報技術者 絶対合格の教科書+出る順問題集」にも科目Bの章があるのですが、内容が薄いです。


必ず「情報処理教科書 出るとこだけ!基本情報技術者[科目B]第4版」も使用してください。


基本情報技術者試験は科目Aと科目Bそれぞれが正答率60%でなければいけません。科目Aが満点でも、科目Bが正答率59%だった場合落ちます。科目B対策に特化した「情報処理教科書 出るとこだけ!基本情報技術者[科目B]第4版」を必ず使ってみてください。


3. 基本情報技術者過去問道場

さいごに紹介するのは、「基本情報技術者過去問道場」です。


科目A対策の「【令和6年度】 いちばんやさしい 基本情報技術者 絶対合格の教科書+出る順問題集」が読み終わったら、隙間時間に「基本情報技術者過去問道場」の問題を何度も解きましょう。


ここで重要なのが、過去問を何年分もたくさんやるのではなく、直近5年分を3周、4周と何度もやりましょう。10年分を一回やるより、直近数年分を3周したほうが記憶に残ります。

勉強方法

基本技術者試験勉強方法3

ここまでで計画と使用教材が決まりました。しかし、ただ勉強するだけでは合格できません。適切なタイミングで適切な量をこなす必要があります。

科目A対策

まずは科目A対策です。科目A対策では、まず「【令和6年度】 いちばんやさしい 基本情報技術者 絶対合格の教科書+出る順問題集」を一周通読します


通読後はじめに戻り、各章にある過去問を実施し、間違えた個所やわからない単語の部分を読み直します。


続いて、「基本情報技術者過去問道場」の直近の過去問から一試験ごとに解いていきます。ランダムで数年分でやらないことに注意してください


直近が令和5年分なら、令和5年分の60問を順番に解きます。ここでひとつテクニックがありまして、一気に60問解かないでください。1問目から10問目まで解いたら、また1問目に戻って10問目まで解く。11問目から20問目まで解いたら、11問目に戻って20問目まで解く、を繰り返して、60問解きましょう


一回解いただけでは流し読みや集中力散漫でなんとなく解いている場合があります。2周目を解く際には、さきほど見た回答を思い出そうとします。そのときにはじめて脳に記憶されます。ぜひやってみください。

科目B対策

つぎに科目B対策です。科目B対策には小手先のテクニックはいりません。


「情報処理教科書 出るとこだけ!基本情報技術者[科目B]第4版」で紹介されているトレースを愚直にこなしましょう


わたしは「情報処理教科書 出るとこだけ!基本情報技術者[科目B]第4版」を3周しましたが、最初は"なんとなくわかる"からという理由でトレースを端折りました。しかし、例題をやってみると、全く解けません。


その後やり方を変え、一行一行を丁寧にトレースするように心がけた結果、時間はかかりますが正解を導くことができるようになりました。キモは愚直にトレースする、です。

時間管理

基本技術者試験勉強方法4

資格試験は時間との勝負です。だらだらやってもしようがありません。期日を決めて、計画を立てて、試験に臨みましょう。わたしが科目Aと科目Bに合格するために実行したスケジュールを紹介します。

基本情報スケジュール



基本情報技術者試験に合格するためには、毎日コツコツやることです。


また、勉強する時間配分も科目Aと科目Bでバランスよく配分しましょう。


科目Aの出題範囲が広いため、科目Bがおろそか、もしくは全く勉強せずに試験を受ける方がいるようです。しかし、IT未経験の方の場合は、ほぼ間違いなく落ちます


科目A、科目B,両方ともしっかりと準備して、試験に臨みましょう。

基本情報技術者試験を受けてみて

勉強中に直面した課題と解決策

基本技術者試験勉強方法5

基本情報技術者試験の学習をしているとなかなか思うように学習が進まず、「なんで勉強しているんだろう」「資格なんて意味ないんじゃないか」「全然わからないのにIT業界に入ってやっていけるのだろうか」と不安になります。


この不安はすべて、ストレスから逃げようとする言い訳を探しているだけです。基本情報技術者試験は学習を積み重ねれば、必ず合格できます。基本情報技術者試験を受けようと思った動機や、IT業界に転職したいという願いを思い出してください


そして、その他の不安は、基本情報技術者試験に合格してから考えましょう。

合格に向けた最終調整

基本技術者試験勉強方法6

試験前日は普段通り、科目Aの過去問道場を繰り返し、科目Bの苦手な分野をトレースしましょう


ここで新しい問題を解き始めると、自身を無くしたり不安にかられたりします。基本情報技術者試験はひっかけ問題や受験者を欺く問題はありません。


基本情報の合格率を見てみると、2人に1人以上の方が落ちます。



合格率だけ見ると、不安になる数字です。しかし、評価点分布を見てみると、合格ラインの60%前後がボリュームゾーンであることがわかります。

基本情報評価点分布



1,2問解けるか解けないかで落ちてる方がいるので、みなさんもそうならないようにしてほしいです。そのためには確実に答えられるように、何度も同じ問題を解いて知識として記憶してください


基本情報技術者試験はITエンジニアとして必要な知識が一定以上有しているかをチェックされるだけです。1カ月間勉強してきたことを再確認して、前日の夜はぐっすり眠りましょう。

試験当日の体験

基本技術者試験勉強方法8

AWSの試験やLPICの試験をテストセンターで受けたことがある人には、基本情報技術者試験は戸惑うことがあるかもしれません。


ひとつには科目Aと科目Bの間に10分間の休憩があることです。科目Aが終わると、休憩を知らせるボタンを押してください、のようなアナウンスが表示されます。テストセンターの方が席に来て、休憩を促されます。わたしはドリンクゼリーを持って行っていたので、水分補給とドリンクゼリーの摂取、トイレに時間を使って、席に戻りました。


もうひとつ戸惑うのが、メモ用紙です。基本情報技術者試験では紙が1枚と、ペンが1本支給されます。紙は一枚使ったら、係の人を呼び、紙を一枚もらう、という流れです。メモ用紙を節約しようと小さく書かず、どんどん交換していきましょう。

合格後の感想と学んだ教訓

基本技術者試験勉強方法9

基本情報技術者試験は科目Bのおかげか、合格後に周りの人から一定の評価が得られます。出題範囲の広さや、疑似言語の理解など、基本情報技術者試験にはある程度の学習量が要求されるからだと思います。


わたしは社会人になってから勉強というものを忘れていました。IT業界に転職するために、資格試験の勉強をし始めましたが、最初は辛いものです。


しかし、ITエンジニアには日々の学習が不可欠です。


基本情報技術者試験合格に向けて学習した時間は習慣となり、あなたがエンジニアになったときに大きな財産になっているはずです。毎日コツコツと勉強していきましょう

まとめ

わたしは未経験・異業種からITエンジニアに転職しました。基本情報技術者試験は未経験エンジニアにとっての基礎知識をチェックするための有用な資格試験です。国家資格でもあるので、転職時に有利に働くのはもちろん、そのさきの応用情報や高度資格への入り口でもあります。


基本情報技術者試験に挑もうと思っている方に、少しでも力になれればうれしいです。

参考リンク: IPA 独立行政法人 情報処理推進機構